2008年12月13日土曜日

現世の苦しみ

考える能力、目が見え字を書ける、音楽が聴ける、人と話ができる。
人間が他の動物と異なる大いなる力である。

死んでしまったら、もう何も知ることはできない。

サブプライムローンは、雇用の悪化、景気の低迷をもたらし、
人々の生活に不安や恐怖を与えている。
しかし死んでしまったら、命がなかったら、不安や恐怖を
感じることすら出来ないのである。

多くの現代人はストレスの毎日である。
診療所の経営も時折、不安を感ずることがある。
初めて医院を受診する患者さんは、しばらく、この病院に通おうという人か
二度とこんな所に来るものか、と考える人のどちらかである。
多くの客商売は似たような状況であろう。
毎日毎日がストレスかもしれない。

しかしながら、命が無ければ、ストレスを感ずることも出来ないのである。
健康であること、生きていること自体に価値があると思われる。

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